所見の書き方、皆さんはどのようにしていますか?
数々の本や、評判の良い先生から書き方参考にして、1枚のプリントにまとめたのがこちらです。
A4用紙1枚にまとめたので、学校で配ってもらっても構いません。
初任者の方にもわかりやすいように例文も入れてみました。ぜひ参考になさってください。
夫も採用されて2、3年はガンガン指導されてきたそうです。
一生懸命書いても戻ってきたら付箋や赤ペンだらけ。
毎回困った顔をしながら書いていました。やる気もなくなります。
それでもなんとか書き続け、上記のようなやり方を意識したところ、付箋も激減したそうです!
管理職からは、「ただ褒めた文だけでなく、課題がさりげなく伝えてあり、良い文章だ。」
保護者からは「いつもよく見てくださっていてうれしいです。」「うちの子あまり学校のこと喋らないので、知ることできてうれしいです。」
などありがたい言葉をいただくこともあったそうです。
所見を書く意味については考えていかなくてはいけないかもしれません。
こちらの思いや学校での活躍を伝える良いチャンスだとは思いますが、「通知表」はこの膨大な業務量の中で必ず作成するものではないからです。
個人面談を所見に変えるよう提案してみたり、通知表そのものを廃止していくよう提案していくことも必要なのかもしれません。
基本的には画像をみてもらえればわかるようになっていますが、補足も含めて、まとめていきます。
所見の意味
所見はなぜあるのか それは
子どものより良い成長を願う学校からのメッセージを伝えるため
です。
毎日のように連絡できるわけではないので、通知表という形で子どもの成長を伝えます。その成長を読んだ子どもは自己肯定感が高まり、より成長していくというものです。もちろん保護者は自分の子どもの良さを励みに毎日子どもの教育をしていくということです。
自分の子どもの良さを再認識したり、知らなかった良さを知ったりとメリットはたくさんあります。
準備
その所見を書くためには準備が必要です。それがこの6つ
①評価しやすい単元の選定
・発表・意見文・班での交流活動・実験など評価しやすいものを選んでおきましょう。その単元に入ったら所見チャンス。普段大人しい子には発表させる機会を作ったり、班でまとめさせたりとどんどん行動させます。できるだけ動きがあるものの方が書きやすいです。
・ノートだけではわからないような保護者の知り得ない活動だとより良いです。ノートは家でもみられます。ただ、実際の活動は学校でしかみられません。
②日常メモシートの準備(紙でもデジタルでも)
・子どもの良さのメモを取ります。できるだけ何をしたのか、なんと言っていたかを書きましょう。具体的に書いておいた方が良いです。
ケガをした友達に「大丈夫?」「先生を予備に行ってくるね」と声をかけた。優しい。
・できて当たり前のことは書かないようにしましょう。6年生に「一人で日直ができました。」は保護者が読んでいて恥ずかしいです。うちの子はそのレベルかと。もちろん、発達状況にもよりますが、意識してメモしましょう。
③所見入力シートを用意する
・最低でも文字カウントの関数のあるシートを作っておきましょう。達成率のわかる関数があるとモチベーションが上がります。有名はヤッホイ指数もありますし、私のブログでも似たようなものを紹介しています。モチベーション、かなり上がりますよ!
それがこちらです!
これも参考にしてみてくださいね。
④メモをもとに毎日1人は所見を書く
・とにかく無理やり書く!30日で30人!提出日前は修正の時間にあてることができます。
不登校の子の所見を書いたことがありました。結局年間1日しか学校にくることができませんでしたが、その1日のエピソードを膨らませて200字の所見を書きました。
大丈夫。かけます。どんな子でも何かしらはかけます。
⑤生活の評価をしてしまう。
・基本的な生活習慣や創意工夫などの評価をしておいてそれをもとに書くことで、整合性が図れるようになります。
所見で「清掃活動に責任を持って取り組みました。」なのに、「責任」の欄が普通だとアレ?ってなります。どっち?まだまだってこと?適当なの?ってなります。
⑥面談があるなら課題は事前に伝えておく
・所見で誤解される可能性が激減します。課題を伝えたときに、捉え方によっては、「うちの子はそんな子ではなりません!失礼な!」なんて怒ってしまう保護者もいるかもしれません。片付けが苦手なことを書くのなら、事前の面談で「声かけると整理整頓できてきましたよ。自分からできるように全体的に声をかけていきますねー。」なんて明るく話しておくと良いです。「先生はそういう意味で言っていたのね。」と誤解されずに済みます。
書き方
書き方は以下の通り
先に注意です。
保護者が知っていることは書かないこと!
どんなにすごいことでも水泳を習っている子に「25m泳ぐことができました。」、テストの点数について「100点取ることができました。」はダメです。
なぜなら保護者は知っているから。知っていることをわざわざ年2・3回の所見に書くのはもったいないです!
さて、
①書き出し(一言) :どんなことにも積極的でやる気にあふれるAさん。
②具体的な学習エピソード :国語の討論会では自分の意見を堂々と発表することができました。
③それに対する担任の思い :意欲的な姿にはいつも感心しています。
④生活に関するエピソード :係活動では「みんなが仲良くなれる会を開きたい。」とスポーツ大会を企画、開催しました。
⑤それに対する担任の思い :自分の仕事に責任を持ち、熱心に行動する姿勢は大変すばらしいです。
⑥課題につなげられる良い行動 :掃除の時間にはほうきを使って隅々まできれいにすることができました。
⑦今後担任としてどうしていくか:今後も自主的に整理整頓ができるよう支援していきます。
→やんわりと担任は指導しているけれど自分ではできていないことを伝える。
・3学期は「Aさんの5年生での活躍を期待しています。」で締めくくる。
○2学期・3学期は課題についての評価を入れる:(年間を通したつながりのある評価ができる)
週に1回、机の中をきれいにするなど意識して行動することができました。自分で目標を持ち行動する姿には好感が持てます。
⑧誤字脱字チェック :班と藩などの間違いチェックだけ!他のチェックは管理職にお任せ!遅くとも締め切りの前々日には出しておく。余裕を持って時間的にも精神的にも余裕を持って訂正できる。管理職側も安心。
この流れで書くとほぼほぼ大丈夫です。
伝えたい内容によって、「学習面→生活面」ではなく、「生活面→学習面」の順番になることもありますが、この流れで書くのが一番読みやすいです。
また、PDFには入れませんでしたが、一文は短い方が間違いは少なく、また、読みやすいです。それも意識してみてください。
せっかく書くのなら、子どもも保護者も管理職も喜ぶ文を書いてしまいましょう。こちらにとっても良いことだらけWINーWINーWINーWINです。
以上のことをまとめたのがこちらです。
何か気になることがあればコメントください!TwitterのDMでも構いません!ワードデータも差し上げます!それでは!
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