定時で帰る方法第4弾です。
これは、ちょっと逆説的なことかもしれません。丁寧にやることが早く帰ることにつながります。
どういうことかというと、トラブルを未然に回避するということ。
小学校の働きで、時間が取られてしまうことの一つに、「保護者対応」があります。
放課後の電話や面談などですね。
その放課後の電話や面談の回数をできるだけ減らそうというのが今回の方法です。
(最初に断っておきますが、保護者との対応はとっても大事です。これがいやだとかやりたくないとか言っているのではなく、必要のない面談等は最初からないと良いですねっていう話です。)
さて、どういうことかと言いますと、これは夫の失敗談から得られた教訓のようなものです。
夫が2年目の時でした。
その方法の一つが、休み時間や給食中に宿題の丸付けを行い、放課後の業務も休み時間に詰め込み、などの働き方。
これ自体は悪くないですし、今もやる時があるのですが、
この仕事に追われて、子どもの話をしっかりと聞いてあげられていなかったのです。
休み時間に子どもたちが机の周りにやってきても、
忙しそうな顔をしたり、話を聞いてあげられなかったり。本当に悪いことをしたと思っています。
子どもたちは少しずつ心が離れていきました。
子どもたちにとっては、丸付けをするただの若い人がそこにいるだけだったのです。
今思うと、この頃から放課後に電話がかかってくるようになりました。
「うちの子がこう言っているんですけど・・・」「うちの子がA男くんとケンカしたって言っているんですけど・・・」
幸いにも保護者の方は好意的に電話してくださり、私の話を聞いて信頼してくださりましたが、弁解をしているような気分になりましたし、その弁解のために、多くの周りの大人に相談に乗ってもらったりと、かなりの時間を費やしました。一人5分の電話でもそれが数人となるとそれだけで何十分になっていきます。
色々な人に迷惑をかけてしまったと思っています。
保護者はなぜ電話してくる(面談になる)のか。
それは、学校に不満があるから。もちろん他にもありますが、これが一つの要員。
子供が満足していると、保護者はそこまで批判的にはなりません。
子供たちは、学校のことを家に帰って都合よく話すので、子供が満足していないと家では学校の悪いところ、担任の悪いところが話題になってしまいます。
不信感をもった保護者は学校に電話し、その説明や弁解に大きな時間が取られてしまうのです。
また、保護者に限らず、子供たちにおいても同様です。
友達にいやなことをされた。先生に相談したい。でも先生は聞いてくれない。もう学校にいきたくない。その対応で大きな時間が取られてしまう。
悪循環スタイルをみてみましょう。
①子供と先生とのコミュニケーションが取れなくなる。または、授業が面白くなくなる。
②子供が学校の愚痴を言う。
③保護者が学校に不信感を持つ。
④保護者が学校に電話し、その対応に追われる。(×家庭数)
⑤ ①に戻る。
なんだかとっても残念ですよね。これが、
①子どもの話を丁寧に聞く・楽しい授業を準備する。②子どもが学校での楽しい出来事を言う・不満を言わない
③保護者は学校を好意的に思ってくれる。
④保護者は学校が困ったときに手を差し伸べてくださる。
⑤ 放課後に時間ができ、①が可能になる。
目指すところはこの流れです。
人との人とのやりとりは丁寧に行いましょう。
子どもの話を聞くときには目を見て聞く。まずはそれだけでも良いのです。
日々の小さなトラブルはその都度丁寧に解決して、放課後に大きく時間を取られないようにする。
いじめを未然に防止することで、大きなトラブルに発展させない。
似ていますね。必要のない問題はわざわざ作らなくて良いのです。
子どもの話を丁寧に聞いたり、楽しい授業を行ったりすることは、定時退勤につながります。
そして何より、自分の教師としての技術の向上が期待できます。
子どもにも保護者にもそして自分にもメリットがあるのです。
「子どもとのコミュニケーションは丁寧に。それが定時退勤に繋がる。」
と言うお話でした。
最後に改めてお伝えしておきます。
私が言いたいのは、「人との関わりを丁寧に行うことが結果として定時退勤に繋がるよ。」ということです。記事のシリーズの特性上、「定時退勤のために丁寧に行う」と言う書き振りをしましたが、手段として捉えるのではなく、考え方の一つとして参考にしてくださいね。また、保護者との電話や面談も放課後にしか時間が取れないと思います。それを否定しているのではなく、未然に防げるようなトラブルは防いでおきましょう。という話です。電話しないでください。とかそういう話ではないので、誤解のないよう、よろしくお願いします。