学級会の進め方についてです。
みなさんの学級では、話し合い活動はうまく進行できていますか?
どうやって進めたら良いのかわからない!あまりうまくいかない!など、「話し合う」ということについて難しさ感じているクラスもあるのではないでしょうか。また、司会を任されてどうしたら良いのかわからない!と思っている子ども達もいるかもしれません。
今回は、そんな悩みを解決するため、学級会の進め方についての記事です。
子どもたちが自分たちで進めるための手助けとなるフォーマットを作成しました。
いつものように、PDFは、下のリンクからダウンロードできますので、ぜひご活用いただければと思います。
進行の仕方
(下の記事はぜひお手元にフォーマットを用意して、もしくは閲覧しながらご覧ください!)
ダウンロードは一番下です!
①はじめの言葉
まずは学級会を始める挨拶をします。黒板初期の準備が整ったら進行表見せたり説明したりすると参加者の見通しが持てると思います。終了時刻も伝えることで全員が時間を意識して発言できるように支援します。
②司会団の紹介
話し合いの係を紹介します。意気込みを追加で言うことで、子供たちが責任を持って取り組む意識を持つことができます。
③議題の確認と提案理由の発表
議題をしっかりと参加者に伝えます。
提案理由については提案者の人に説明してもらいます。提案者がいないような時は副司会が代わりに行っても良いです。
ここで質問を受け付けますが、この質問で時間が取られないように注意することが大切です。
④話合い
話し合いの柱を確認します。
議題についてどんなことを話し合わなきゃいけないのかをしっかりと確認します。うまく伝わっていないときには先生から補足することがオススメです。話し合い中はあまり大人が加わりたくないものですが、限られた時間の中で視点に沿って話し合いができるように、教師が事前に伝えても良いと思います。
話し合いの順番は、出し合いタイム、比べ合いタイム、まとめタイムの3つに分けます。
出し合いタイム
1つ目の出し合いタイムで意見を出し合います。ここで大切なのは、たとえ少しずれていた意見だとしても、発表した相手に拍手を送ると言う雰囲気作りです。この雰囲気があることでみんなが安心して話し合いに参加できます。
比べ合いタイム
賛成意見、反対意見、改善案の順に聞いて行くとスムーズに話し合いが進みます。
改善案については、状況によっては飛ばしてもOKです。時間がない時などはここで議論をしても、結局その案が選ばれないこともあるので、あまり時間はかけたくないところです。
話し合い中に困ったことが起きることもあるでしょう。意見が出なかったり、意見がずれてきたり意見が固まっていたり時間が足りなかったり、何が言いたいのかわからなかったり、、、、
そんなことがあるときは右側のカードを使うと解決の糸口が見つかるかもしれません。
最後に、これだけは言っておきたいということがある人に向けて意見を聞いても良いです。
まとめタイム
みんなが納得できるように意見をまとめていきたいという思いを伝えます。ここで大事なのは、「納得」です。例え自分の意見が通らなくても「納得」できるようにまとめていきます。
賛成意見が出ていないものや、反対意見しかないものは候補から外して良いと思います。
ここで「えーー」と言う声が出れば、改めて②の比べ合いタイムに戻っても良いと思いますが、時間のない時は容赦なく候補から外すことも大事だと思います。
そして、残ったものでまとめていきます。
まとめタイムは1つの意見に賛成が多い場合や意見がたくさん残っている場合、意見が割れている場合、全然決まりそうになかったり、時間があと少しだったりする場合などに分けて考えていきます。ここが司会の腕の見せ所なので事前に練習しておくことがオススメです。
⑤決まったことの確認
話し合いで決まったことをノート書記に発表してもらいます。ノート書記は冷静な視点で黒板の字を板書したり意見を聞いたりしている場合が多いので、それらを踏まえて意見決まった意見について発表してもらいます。最後に「盛り上げましょう」や「楽しみましょう」など、みんなが前向きになれるようなコメントをすると、なお良いと思います。
⑥先生から
話し合いが終わったら、先生から話をしてもらいます。話し合い中の仕方や、解決に向かう姿など、子供たちの良かった点を評価してあげると子供たちのやる気も高まるのではないでしょうか。
⑦終わりの言葉
最後に全員で挨拶をして終わります。教室の復元や片付けなどが残っていると思うので、それをみんなにお願いすることも効率的に進める手段の1つです。最後はみんなで拍手して終わると気持ちよく終われると思います。
以上が大きな流れです。このカードが1枚、このワークシートが1つあることで、安心して司会の進行ができるのではないでしょうか。ふりがなを振ってありますので、低学年からでも活用できるかと思います。ぜひ使ってみて欲しいです。
学級会の役割とルール
学級会の参加メンバーとその主な役割
大きく分けて6つです。
司会、副司会、提案者、黒板書記、ノート書記、そして意見を出す皆さんの6つです。それぞれの役割の大切な仕事を載せました。
参加者の基本ルール
ここに参加者の基本ルールも載せます。3つあります。
1つ目が「進んで発表する」2つ目が「耳と目と心で聴く」3つ目が「前向きな気持ちで」というところです。
どんな議題でもより良い、学校クラスにすると言う目的を忘れないようにしよう。
そこが学級会の最終目的だと思います。みんなで良いクラス学校を作ろうということで意見をどんどん出し合える学級会にしたいものです。
また発表者のへの敬意を忘れてはいけません。きちんと目と耳と心で聞くと言うマナーを守って参加できると良いと思います。
発表の6つの技のカード
発表の6つの技のカードも載せました。賛成・反対・質問・合体・くっつけ・付け足し・チェンジなどいろいろな技がありますが、これらを事前に伝えておくことで、建設的な意見が出されるのではないでしょうか
ワークシートのダウンロード
ワークシートはこちらです。
画像クリックでPDFがダウンロードできます!
クラスの実態によって、改善しながら進めていってくださいね!
他にも、進行表としてお使いいただけるものや、「議題」「提案理由」といった黒板に貼り付けられるものも用意しましたので、必要に応じてご活用くださいませ。
今回の記事がみなさんにとって役に立つものでありますように!